毎年10月下旬にストックホルムで開かれているシニア展が今年(2016年)も、10月18日から20日まで開催されました。このレポートではその様子をお伝えしたいと思います。過去のシニア展については2011.11.28、2012.11.16、2013.11.15、2014.10.22、2015.11.11付レポートをご覧頂きたいと思います。

シニア展2016

毎年お伝えしているのはストックホルムでのシニア展の様子ですが、このシニア展はスウェーデン第二の都市ヨーテボリ、第三の都市マルメでも開催されています。これまでいづれも好評だったため、来年(2017年)からはストックホルムでは、春と秋、年に二回開催されることになりました。主催者のレオン・ギアナリディス氏は「おかげさまで好評を博しており、新たな出会い、インスピレーション、面白いことを求めて毎年いらっしゃるリピーターの方も沢山います」と言っています。

前年同様、200以上のブース、多くの講師陣が参加しており、来訪者も主催者発表によれば、昨年よりも12%増えて、13297人だったようです。「いろんな方に役に立てていただけるよう、幅広い分野のブース、アクティビティをご用意しました」と前述のギアナリディス氏は言っています。

来場者は入館するときに一度パスを見せれば、中では無料で全てのアクティビティに参加できるようになっています。例えば、著名人、専門家による講演などを聞くことができます。

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講演の一コマ

写真: Magnus Adolfsson

トレーニング、ワインの試飲、メーク・・・

講演のほかにも健康増進に関するアクティビティや血圧測定、聴覚測定、ヨガ、ダンス、10分間で終わるワイン講座(おつまみ付き試飲コーナー)などなど沢山のコーナーがあります。また、20分でできるメークアップ講座なども人気だったようです。ギアナリディス氏は「色々面白いものがあるのでどれか一つをお薦めするのは難しいですね。色々インスピレーションを得てもらえればと思っています」と言っています。

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健康に関する講座

写真: Magnus Adolfsson

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メークコーナー

写真:シニア展Facebookページ

高齢者向けビジネス

このシニア展は高齢者に有用な情報を提供するためのものですが、高齢者を購買層としている企業にとってはブースを出展して、自社を売り込む機会というビジネス的な側面もあります。旅行社、健康グッズ関係などがその一例です。先にも書きましたように、シニア展には幅広い分野のブースが出展されています。今年は新たにクリーニングなどのサービスを行う会社が出展したようです。高齢者にとっては日々の掃除は大変な場合があります。そこに当て込んでのことですが、そういったサービス自体は珍しくありません。しかし、「今年」初めて出展したのにはわけがあります。スウェーデンでは家事に関するサービスを利用する場合、減税対象となり、人件費に対する支払いが実質半分近くになります(注:限度額があります)。例えば、掃除、洗濯、ベビーシッター、庭の手入れなどのサービスが対象となります。また、この「家事」の対象が今年(2016年)8月から拡大され、引越しなど大掛かりなものの移動、ITサービス関係なども減税対象となりました。適用範囲が広くなったため、これを機会にビジネスチャンスを広げようとするものです。そのため、「今年」から多くの企業が高齢者にもアプローチをしようとしているものと思われます。今後、IT、引越しなどの分野でビジネス拡大を考える企業が増えてくるかもしれません。

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クリーニング会社のパンフレット

まとめ

今回のレポートでは、ますます好評のシニア展2016についてお伝えしました。様々なアクティビティが用紙されており、来場者にも好評だったようです。また、「家事」に関するサービス利用時の減税の対象が拡大されたことによる、今後の高齢者向けビジネスへの影響についてもお伝えしました。