今回のレポートでは、3~4年前にも一度お伝えしたことのあるシニア向けのファッションショー、シニア自身によるファッションショーについて久しぶりにレポートしたいと思います。

以前のレポートについては2014.08.18付けのレポートを参照していただければと思います。

■ シニア向けファッションショー

最初は今月(2018年3月)スウェーデン南部にある街、ランドスクローナの高齢者施設でのファッションショーについてお伝えしたいと思います。

入居者の一人、ウルフさんは「ファッションは大事だよ、その人のスタイルが現れるからね」と言っています。けだし名言です。ウルフさんは紳士的な服装を心掛けているそうです。「紳士的な服装」とはどういった服装なのかを聞いてみると・・・「そりゃ、俺みたいなファッションさ」。

 

ウルフさん 写真:スベン-エリック・スベンソン

ウルフさんが入居している高齢者施設で開かれたファッションショーでは、入居者がモデルとなって特設のキャットウォークに颯爽と登場しました。このファッションショーは、年二回、この高齢者施設を訪れて展示販売を行っているアパレルメーカーによって企画されたものです。通常は展示して販売するだけなのだそうですが、今年は何かちょっと違った、楽しいことをやりたいということでファッションショーを企画したそうです。

出番を待つモデル(入居者) 写真:スベン-エリック・スベンソン

続いてお隣フィンランドの街、ヤコブスタードでのファッションショーについてお伝えしたい思います。ヤコブスタードはフィンランドの街ですが、スウェーデン語話者が半数近く住んでおり、ヤコブスタードという街の名前はスウェーデン語の名前です。フィンランド語ではピエタルサーリとなります。

この街ではチャリティー団体の主催で年に3~4回ファッションショーが開かれており、ここでもモデルはシニア・高齢者住宅の入居者です。

参加者からは「もう70歳近くになるけど、やっぱり緊張するわね」、「モデルは熟女で美人ぞろいよ。百歳になるけどね」、「自宅で鏡の前に何度も立ってファッションをチェックしたわ」といった声が聞かれました。

ファッションショーで使われる洋服は様々なルートから集められ、このファッションショーでアパレルメーカーの評判も決まります。

「洋服は基本的に高齢者向けにデザインされているので、どれも着やすいものとなっています」と主催者は言っています。

ファッションショーでの収益は社会福祉課に寄付されるそうです。

ファッションショーでの一コマ 写真:ペトラ・ハービスト

また、スウェーデンの退職者協会の一つであるSPFもファッションショーを開催しています。こちらはファッションショーとともに夕食会、コンサート、くじ引き大会なども行われ、ひとつのイベントとして確立されている感じがあります。参加者は本職のモデルさながらにキャットウォーク上に登場します。

SPF主催のファッションショー 写真:SPF

■まとめ

今回のレポートでは、シニア・高齢者向けのファッションショーについてお伝えしました。生活の中にこういったスパイスを加えるのも良いのではないかと思います。参加者の声などを聞いてみると、着やすくてファッショナブルな服を着ることは若さを保つ秘訣なのかもしれないと思ったりもします。