今回のレポートでは、シニア向けのヘルプツールについてお伝えしたいと思います。日本にもあるものかもしれませんが、スウェーデンのヘルプツールショップで目についたものをいくつか紹介したいと思います。

■ ヘルプツール

最初は大きな文字のトランプカードとカードホルダーです。これぐらい大きな文字ですと視力が落ちても楽しむことができそうです。また、カードを手に持つことが難しい場合でも、カードホルダーを使えば持てるかもしれません。ヘルプツールというと、生活のために最低限必要な、デザイン性があまりよくないものというようなイメージもありますが、こういったデザイン性もあり、楽しみのためのヘルプツールももっとあってよいのではないかと思います。

大きな文字のトランプとカードホルダー

 

続いて、高さが調整可能なベッドです。高さが調整可能なベッド自体は珍しいものではないのかもしれませんが、車いすなどを使っている人が赤ちゃんと触れ合えるようにするためにこういった「ヘルプツール」を導入する視点が斬新だと思います。

高さ調整可能なベビーベッド

 

続いて、ちょっとした小物の紹介。鍵を回すことが困難な人のためのツールですが、これ以上ないくらいシンプルで非常に分かりやすい構造です。

鍵のためのグリップ

 

続いて紹介するのはスウェーデンオリジナルという触れ込みの電子レンジで温めるショールです。

このような感じで売っています。

 

使い方は、まず初めに、霧吹きのようなものでショールを少し濡らします。

そして電子レンジで約2分温めます。

これで20~25分温かさを保つショールの出来上がりです。ショールは腰、お腹や肩、足などに巻き付けることができます。

■デジタルツールについての意識調査

ここでは比較的アナログなヘルプツールを紹介しましたが、今はたくさんのデジタルヘルプツールもあります。以前にもご紹介しましたが、アラーム、センサー、GPSなどを使ったものもそういったものの一つです。また、担当医と携帯電話のアプリを使ってテレビ電話で話すというようにインターネットを利用するものもあります。

リンネ大学のステファン・アンダーソン氏はIT、デジタルテクノロジーを用いたヘルプツールがどのように受け入れられているかを調査しました。文献調査、介護に携わっている人へのインタビューなどを行った結果、ある程度予想できたように、多くの人がオンラインシステム、ネット上での介護に関するレクチャー、ソーシャルネットワークなどの恩恵を受けていることがわかりました。しかしその一方でそういったデジタルテクノロジーを利用したものにストレスを感じるときもあることも明らかになりました。その例として、担当者が替わる度に新しいホームヘルパーにデジタルツールの使い方を教えるのが煩わしいといったものがありました。また、「使い勝手が悪い」ネット上のツール・システムなどにもストレスを感じることが多いようです。

■まとめ

今回のレポートでは、シニア・高齢者向けのヘルプツールについてお伝えしました。私見ですが、楽しむためのヘルプツールがもっと増えるとシニア・高齢者の方の楽しみがもっと増えるのではないかと思います。また、使い勝手の面などでまだ発展途上ではないかと思います。今後、改良されて、より便利になることを期待したいと思います。