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ヨーロッパ高齢者事情研究のため、2007年2月ストックホルムシニアライフ研究所を開設しました。
現地から最新の高齢者事情をレポートします。

シニアのためのアクティビティ(3)

松下泰志(Taishi Matsushita: 2012/1-), セスレ真美(Mami Sessle: 2011/11-2011/12),
ローベリ亜佐子(Asako Raberg: 2011/1-2011/10), ダールマン容子(Yoko Dahlman: 2007/2-2010/12)   

前回は、カーリングを楽しむシニアを紹介いたしました。今回もアクティビティ編(3)として、 絵画グループについてご紹介いたします。

アレゴーデンのシニア団体

アレゴーデンのシニア(年金者)団体組織は、スウェーデン第2の都市ヨーテボリ(人口48万人)で 行われている全てのシニアグループのヘッドクオーターである。

シニア(年金生活者)であり、年会費を支払うという条件で、誰でもこのグループのメンバーになることができる。
年会費は、年間100クローナ(約1800円)とかなり低めの設定なので、多くの参加者をかかえている。
メンバーになると、ヨーテボリ県内で行われている40種類以上のアクティビティや週2回行われる
娯楽グループに好きなだけ参加することができる。
毎週の活動のほかにも、この団体組織は旅行、視察、観劇などの企画、実施も行っている。

今回はこのアレゴーデン・シニア団体の活動の一つ、絵画グループの様子と そこに参加する人たちの生の声をレポートしたい。

月曜絵画グループ

月曜日の絵画グループは、自分たちの芸術作品を自慢げにみせてくれます。
後列左から;ベリート、シーヴ、ビルギット、グンネル、アストリッド。前列左から;カーリン、アンデシュ、グンボリィ。

油絵、アクリル絵、水彩画・・・。

毎週月曜の午前中、ヨーテボリ市のアレゴーデン・シニア団体の芸術的なグループの集会が開催されている。
そのグループは、皆で集まって一緒にペインティングをする、絵画グループだ。

ヨーテボリでもっとも美しいといわれるアレ通りの南にあるファサードの奥で、活気があり、クリエイティブな活動が始まっている。

ここは、アレゴーデン・シニア団体の拠点となる建物だ。
今日、月曜日に行われている活動は、卓球、絵画、シルバー・ブリキ細工、ギター、コーラス、ブリッジ(カードゲーム)、チェス、ラインダンスそして読書などのコースである。
これらは、アレゴーデン団体が行っているコースのごく一部にすぎない。

この集会が行われている建物は、1897年、企業家のジェームス・ディクソンによって 市立図書館として建設された。
ヨーテボリ市内のたくさんのシニアグループが、月曜日から金曜日の日中、この場所を利用している。

建物のエントランスの壁は、レリーフ模様が施された木で作られたパネルで埋め尽くされており、 ドアは高く、窓はとても大きく外の光をいっぱいに取り込んでいる。
たくさんの観葉植物が世紀末の雰囲気を感じさせ、 ブラウンとグリーンの配色がアールヌーボー調の印象を強調している。
とても重厚な雰囲気の外見を持つ建物だ。しかし、建物の内部は、新しく改装され、 部屋はとてもモダンで明るい雰囲気になっている。

建物の2階の大きな部屋では、7人の男女が集まっている。
テーブルの上には、絵の具やイーゼル、キャンバス、ペイントブラシなどが ところせましと並んでいる。?

絵画グループの代表

月曜絵画グループの代表のシーヴ・リンドグレンは水彩絵の具を並べて、となりに座っているアストリッド・ホーウェルを指さす。

シーヴ・リンドグレンは月曜絵画グループの現在のリーダーだ。

「私がまだ会社に行っていた頃、よくアストリッドとバスで一緒になったのよ。
そのとき、彼女はすでに定年で、このグループに通っていたの。
このグループのことを聞いたとき、私も定年になったら、水彩画を書こうって思ったわ。」とシーヴは言う。
彼女は、会の代表である自分は絵の先生ではなく、 あくまでもオルガナイザーとしての役目を持っているのだと強調する。
「ここに参加している皆は、とても上手で、個性的に絵を書いているの。
定期的にこの建物で展示会をしたり、クリスマスマーケットに出展したり しています。もうすぐ、水曜絵画グループと共同でカフェでの 展示会を行う予定なのよ。」

シーヴにとって、このアレゴーデン・グループは第2の我が家となった。
この絵画グループのほかに、体操教室と、ブリッジサークルにも参加している。

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