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ヨーロッパ高齢者事情研究のため、2007年2月ストックホルムシニアライフ研究所を開設しました。
現地から最新の高齢者事情をレポートします。

スウェーデン最大規模のシニア展2013

松下泰志(Taishi Matsushita: 2012/1-), セスレ真美(Mami Sessle: 2011/11-2011/12),
ローベリ亜佐子(Asako Raberg: 2011/1-2011/10), ダールマン容子(Yoko Dahlman: 2007/2-2010/12)   

 今年も10月15日から17日の3日間、ストックホルム近郊のエルブシェにてシニア展が開かれました。今回のレポートではこのシニア展の様子についてお伝えしたいと思います。昨年の様子については2012.11.16付レポートをご覧頂きたいと思います。

 

スウェーデン最大規模のシニア展2013

今年も大盛況で、シニア展には昨年とほぼ同じ11287人が来場しました。展示ブースには旅行会社、シニア用品を取り扱う会社など180近くの企業・組織が展示ブースを出展しました。また、パネルディスカッションなども行われました。
 
 
”アクティブなシニアのためのメッセ”
 
 

視聴覚障害協会の参加

今年は視聴覚障害協会が初めて出展し、パネルディスカッションも行いました。初日は視覚障害者向けのヘルプツールの紹介が行われました。講演を行った、オーサ・ロディン氏は、多くの人がどのようなヘルプツールがあるのか動向をチェックしたがっているのでそれに答えることが大事だと言っています。展示ブースでは沢山の人の関心を引き、興味深い質問も沢山受けたそうです。
 
ロディン氏は講演で、時計を見るのが難しい、手帳に書き込むのが難しいといった日常生活における具体的な例を取り上げ、ヘルプツールを使ってどのように問題を解決できるか紹介しました。最も多く受けた質問は時計を見るのが難しいがどうすれば良いかという質問だそうで、それに対しては音声で時間を読み上げてくれるヘルプツールを使ったら良いというようなアドバイスをしています。また、需要があるかもしれないのに、あまり知られていない製品として色を識別する装置、温度を読み上げてくれる温度計などが紹介されました。
 
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講演中のオーサ・ロディン氏
 
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展示ブースで紹介されたヘルプツール
 
 
この他に、視聴覚障害協会は二日目にITをどのように活用すべきか、ITについてどの程度精通している必要があるかについて、三日目は高齢者の視覚についてなどのレクチャーを行いました。
 
 

シニア専門誌

シニア向けに、カルチャー・介護・旅行・食・仕事・住居などの情報を提供しているシニア専門誌、「ベテランネン」もシニア展に出展しました。読者や新しくシニアの仲間入りをした人たちとのコミュニケーションをとることができたようです。
 
ベテランネン誌が企画した講演では脳科学者のロルフ・エクマン氏が「脳に定年はない」と題して、脳を若く保つ方法について講演を行いました。エクマン氏は講演で脳年齢を若く保つために、正しい食生活をし、刺激のある環境に身をおき、よく眠ることを推奨しています。また、いろいろなことに挑戦し続けるよう言っています。例えば、これまでに聞いたことのない音楽を聴いたり、ダンスをしたり、コーラス隊で歌ったりすることは脳にとって良いトレーニングになると言っています。
 
また、ベテランネン誌にワインに関する記事を書いているベンクト・フリシオフソン氏はお楽しみ企画として、ワインの歴史に関する講演および試飲会が行われました。
 
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シニア専門誌「ベテランネン」の展示ブース
 
 

旅行会社

今年も旅行業界からの出展が多く、60近くの旅行・観光関係の会社が出展しました。全体の約3分の1を占めており、業種別では一番多いと言ってよいでしょう。パッケージツアーを販売する会社、クルージング会社の他、海外の観光協会などが参加しました。1940年代生まれのシニアがアクティブな生活を送るために旅行をしており、旅行先での購買力も高いため、旅行業界ではシニア世代の顧客の取り組みをはかっているようです。シニア展の主催者によると、ポーランドのクラコフなどは歴史、文化があり、ホスピタリティもあるのでシニアに人気の旅行先だそうです。会場では旅行のスペシャリストが旅行に関する質問に答えるセッションも設けられました。
 
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ポーランド・クラコフのクリスマスマーケット(ポーランド政府観光局スウェーデン語版ページより)
 

まとめ

今年も成功裏に幕を閉じたシニア展。来場者は多くの情報を得ることができたことと思います。またためになる講演あり、お楽しみ企画ありで充実した3日間だったようです。ブースを出展した企業・組織にとっても顧客と直接触れ合うことができ有意義な展示会になったと思われます。次回のシニア展は2014年5月にスウェーデン第三の都市、マルメで開かれます。
 

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