スウェーデンは日本とは違い、夏が最も過ごしやすい時期です。このレポートを書いている8月はスウェーデンではもう夏が終わりに近づいているという感じになります。そんな中、夏の最後を楽しもうとしている人たちがやるのがザリガニパーティです。その名前のとおりザリガニを食べて楽しむというものです。今回のレポートではシニアたちのザリガニパーティの様子、レシピなどをお伝えしたいと思います。
世界遺産にも指定されている銅山があるスウェーデンの都市、ファールンでは先日シニアたちのザリガニパーティが開かれました。50人限定というパーティだったのですが定員を超える応募者があり、盛況だったようです。パーティではザリガニをはじめパイや飲み物が提供されました。また、オーケストラによる演奏もあり皆さん楽しまれたようです。
オーケストラによる演奏などでパーティを楽しむシニア 写真:ホーカン・ロムリン
ザリガニパーティの参加者はよく頭にとんがり帽子をかぶります。そして、仲間たちと話をして楽しいひと時を過ごします。このようなザリガニパーティは高齢者施設でも年中行事の一つとしてよく行われています。健康寿命が長いとされているスウェーデンですが、このように楽しむことが健康の秘訣なのかもしれません。
高齢者施設でザリガニパーティを楽しむお年寄りたち 写真:マリータ・ヴァス
ザリガニパーティで使われるザリガニは今はトルコ、スペイン、中国などから輸入されているものが大半を占めています。そして新聞などでは毎年どのザリガニが良いかの評が掲載されます。調理法はハーブの一種であるディルと一緒にゆでるだけというシンプルなものが一般的です。
今年のベストザリガニについての記事 出典:Aftonbladet
ザリガニパーティで出されたパイ 写真:ホーカン・ロムリン
サイドメニューとしてよく出されるものの一つとしてパイがあります。ここではアンズタケのパイのレシピをご紹介したいと思います。
アンズタケのパイ
アンズダケ 200g
エシャロット1個
バター コーンスターチを水で溶いたもの 大さじ1
料理用生クリーム1dl
白ワイン1/2 dl
ヴェステルボッテンチーズ 1 ½- 2dl
市販のパイ生地
卵1個
パセリ 好みで
豚バラ肉100g
1. オーブンを175度に暖める。エシャロットをみじん切りにし、バターでいためる
2. アンズダケを綺麗にし、一口大に切る。バターで数分いためる。
3. エシャロットアンズダケ、コーンスターチを水で溶いたもの、生クリームr白ワインを混ぜ、温める。
4. チーズをソースに入れ、弱火で温める。最後に卵とパセリを入れ、火から下ろす。
5. パイ生地をちょうどいい大きさにのばし、パイ皿にのせる。
6. アンズダケのソースをパイ生地の上に能勢、20−25分、パイに色がつくまで焼く。
7. 好みで部だバラ肉を細かく切り、フライパンで炒め、パイの上に振りかける。
今回のレポートでは、スウェーデンの夏の楽しみの一つであるザリガニパーティについてお伝えしました。陽気にパーティを楽しむシニアの方々の姿を見ていると、いつまでも童心を忘れず、楽しくすごすことが健康を保つ秘訣だと感じます。