インタビュー大久保社長
FutureStory
Future Story :世界に、持続可能な高齢社会のSolutionを提示する 第2回:シニア×ITの可能性は無限大

前回のコラムでは、健康寿命と本当の寿命の乖離が生じていることと、持続可能な高齢社会のsolutionを世界に提示するために、ディチャームがシニアビジネスのプラットフォームになる構想についてお話ししました。今回は、その鍵となるITについて説明します。


◆シニアはITによる恩恵を受けられていない


シニアは、過去20年ほどのITによる恩恵をほとんど受けていません。ITで生活がどのように変化したか、知らない方がほとんどです。

 

20年経って、ようやく、一部のシニアがスマホを持つようになってきました。80代のおばあちゃんでも持っている方はいらっしゃいます。これから持つ人数は増えていくでしょう。ただ一方で、スマホから提供されるコンテンツは、おそらくいつまでたっても、基本的には若い人向けが大半でしょう。スマホ市場においてシニア層はマイナーだということです。

 

新しいテクノロジーは、シニアにとって本来は便利なものです。しかし、開発している会社から見れば、基本的に1番厄介な客なので、常に後回しになってしまう。だから、我々の課題は、いかにその溝をつなぐかです。高齢者がITの恩恵を受けられて、より良いサービスをより安く、選択肢が多い状況を実現する。

 

シニアは市場経済から抜け落ちた方々ですが、新しい技術を用いることによって、もう一度市場経済に戻してあげられる。もしかしたら、さらにITを使うことで、今までやったことのない体験も提供できると考えています。

 

◆シニアが存在する市場経済を確立する

 

シニアが市場経済から抜け落ちている状況を解決していくための方策として、ディチャームでは、2つの打ち手を考えています。

 

1つは、シニア向けのサロンの運営です。我々の顧客の中には、寝たきりに近い生活を送っている方や、認知度の高い方、体が重たい方など色々なタイプのシニアがおります。その中には、元気な方も当然いらっしゃいます。その方々と、オンラインサロンという形で、もっと会社として繋がって、いろんな創発を仕掛けていきます。例えば、我々だったら、5000人のおばあちゃんとLINEで繋がることもできます。LINEでもなんでもいいので、シニアの皆さんと直接的なやりとりをしたいと考えています。

 

2つ目は家族向けサービスの拡充です。シニア向けサービスでは、受益者がシニアで、負担者が家族である場合がほとんどです。しかし、負担者である家族に情報が行かず、単純にお金の請求だけが行ってしまう点を変えたい。家族にも、色々な困りごとであったりとか、シニアの喜んでいることであったりとか、そういった情報をITを使って配信していきたい。そして、家族がシニア向けサービスに何を望んでいるのかを、もっともっと知っていきたいですね。


次回は、シニアのQOLを豊かにするための取り組みとして、介護保険を用いないサービスへのこだわりについて、お話ししたいと思います。