インタビュー大久保社長
FutureStory
Future Story:世界に、持続可能な高齢社会のSolutionを提示する 第3話:シニアのQOLを豊かにする社会、それを循環させる未来

◆介護事業者との関係性を強化し、シニアのQOLを豊かにする

 

シニアと繋がるには時間がかかります。これは弊社でも苦労しているところです。シニアと直接繋がっても、家族が許可しない場合もありますし、さらに家族に請求すること自体も難しいこともあります。そこで、家族とつながっている我々のネットワークを、企業に提供することで、シニア市場を提供し、市場の拡大を図りたいと思っています。また、シニア市場に参入したい企業に対して、マーケットデータを提供して、商品開発を支援する事業にも力を入れていきます。

 

一方で、すでに弊社と繋がりのある介護事業者は、シニアやその家族と繋がった弊社が得た情報を提供する先のステークホルダーです。介護事業者と我々との立場は、ホテルと、ホテルに入っているコンテンツの関係です。介護事業者は場所を持ち、そこに入居者がいます。介護や医療面のプロなので、そのコンテンツはよくご存知です。しかし、シニアがいったいどんなことをして欲しいのか、どんなことをしたら楽しめるのかといったコンテンツは、彼らにとって専門外になるため持っていません。そこで、高齢者のことをもっと知って、弊社に限らず、他社のコンテンツも含めて彼らにコンテンツを充実する方策を提案し、シニアのQOLを豊かにしてまいります。

 

◆奪い合いではなくて、消費を通じて社会を循環させていく未来をつくりたい

 

弊社は現在、約2000の高齢者施設と繋がっています。約12万人のシニアと繋がれる状態です。そこには、人がいて、家族がいて、市場としての可能性があり、年々規模が拡大し続けるという特徴があります。

 

ただし、お困りのシニアが高齢者施設にいる方々だけとは限りません。市場で言いますと、介護施設に入居されている方は2割程度で大半はご自宅で過ごされています。現在、介護保険を使っている方々は800万人ほどいらっしゃいます。

 

その中で、我々は、介護保険を用いないサービスの提供にこだわっています。それは企業理念である「持続可能な社会の実現」に大きく関係します。結局、保険というものは、富の分配です。シニアに分配すると若者の負担が多くなるし、若者の負担を減らせば、シニアに対する分配が減る構造になっています。ですから、分配の問題で世代間抗争を生む。なおかつ、国の制度として、国のお金を使うので、国がいい意味できちんと管理してくれているので自由度が低いのです。

 

我々がやりたいのは持続可能なサービスです。そもそも、多くのシニアはお金を持っていますから、彼らがきちんと自分のお金を使って生活の質を上げて、その結果、介護や医療にかからないようにするのが、望ましい姿です。お金をどんどん使っていただければ、経済が回る。それにより若者にお金が回ってきます。奪い合いではなくて、いわゆる消費を通じて社会を循環させていく未来をつくりたい。そのためのディチャームです。